- 綺麗な画作りというのを心がけました。純粋な心を持つ少年少女達の物語なので、彼らの透明感のようなものも映像に反映できたらと思い、光の入れ方や背景の配色、劇伴で使う楽器など、本当に細かく注文をさせていただいて、スタッフの皆さんに無茶なお願いばかりしてしまいました。ですが、スタッフの方々がなんとか作品を良くしようと全力で挑んでくださったおかげで、心から胸を張ってお届けできる作品になったと思います。
- 余命僅かな少女の悲しい物語ではなく、映画を見終わった後に観客の皆さんが希望を持ったり、優しい気持ちになれたりできる作品だと思います。そして、たくさんのメッセージが詰まった作品でもあります。作品を通して、皆さんなりの「生きる」という意味を考えてもらえたら幸いです。
牛嶋新一郎
福岡県出身。スタジオヴォルン所属。ロサンゼルスの大学に留学、デザインについて専攻した後、マッドハウスUSAに入社。帰国後に「HUNTER×HUNTER(2011)」絵コンテ・演出、「ワンパンマン(2015)」副監督、「ALL OUT!!(2016)」副監督などを担当する。劇場アニメ「君の膵臓をたべたい(2018)」で初監督を務める。